そもそもなんでパーマをかけるの?
パーマをかける理由。
- 直毛で動きが欲しい
- 巻いたり、スタイリングを楽にしたい
- くせ毛でどうにかしたい
- ボリュームが欲しい
- なにか変化が欲しい
パーマをかける理由は様々です。その用途やスタイルによってもパーマのかけ方や種類は変わります。
『パーマはかけたことありますか?』とお聞きすると『失敗しそうでかけたことありません』『かけたことありますがいい感じになったことはないです』などパーマに対していいイメージを持っている方が少ないように思います。なぜそう思ってしまうか解明していきたいと思います。
その1.ヘナやマニュキュアをしている
一般的なカラー剤は内部に浸透して染まっていきますがマニュキュアは表面をコーティングし定着させます。そのためパーマ剤が浸透するのを阻害してしまうのでかかりにくい原因になります。
特にヘナはヘアマニキュアと比べて染着性が高いので、染めるたびに髪表面に蓄積していくため、よりパーマがかかりにくくなります。
その2.髪の状態
直毛、細毛(細い髪)、軟毛、猫っ毛さんはかかりにくい髪質になります。パーマ剤のパワーを上げたとしてもかからない場合があり、傷んだだけといこともあります。
健康毛やバージン毛など、普段ヘアカラー(アルカリカラー)やパーマをほとんど行なっていない髪は、かかりにくいと言われることがあります。このような髪は、最適な薬剤を選定して使用すれば綺麗にかかるため、かかりにくい髪質ということにはなりません。健康毛の人がかからないのは適切なパーマ剤ではないからかからないというのが原因になります。
美容師の力量不足
正直パーマ苦手意識している美容師さんは多いです。なのでお客様がパーマ苦手意識してしまうのは当然のことだと思います。
すべての施術にも言えることですが、パーマというのはパーマがかかりやすい髪なのかかかりにくい髪なのか、現状の髪の状態ダメージレベルはどうなのかを見極めていきます。現状の髪の状態によってパーマの種類の選定と薬剤選定、希望の仕上がりをイメージしながら、ロッドの太さ選定、巻き収める回転数、構成と設計していきます。
パーマにはなにが大切なのか解説していきます。
ここからの内容はあくまでも私の考えですので参考程度に読んでいただけたらと思います。
その1.カットの形
パーマはカットの形が良くなければ綺麗にかからないと思っています。
カットが上手ならパーマもいい感じにかかると思いますが、カットやパーマに自信がない美容師さんはもしかしたらしっくりくるスタイルにならないかもしれません。
そもそもイメージがなければうまくいきません。
『カットし終えた状態でいい形をつくり、ほしいところにパーマをかける。』です!
その2.毛量やズレの作り方
カットに通じる事なんですが、ある程度軽くないとかかりずらい事があります。髪質や毛量にもよりますが、パーマは『ズレ』がとっても重要です。『ズレ』が出来るようにカットをすると薬が浸透してパーマがかかりやすくなります。
猫っ毛や髪質が硬い、ダメージしている方など。サロンさんで使われている薬剤が合わない場合もかからない原因になります。パーマの種類や薬剤は相性があります。
髪の性質で濡れているときはしっかりでるのに、乾かすと取れたように見える人もいます。そういう方はウェットではしっかりかけてドライで馴染んで丁度いい具合にかけるのがベストです。これは美容師側のスキルの問題になります。
その3.薬剤選定
パーマはほしいところにかけるのが基本です。
スパイラルやツイストなどの特殊パーマは別ですが、ニュアンスパーマはほしいところにかけます。必要ないところにかけても大きくなりすぎたり、うまくセットができないことがあります。
もしくはチリチリになる。狙ってチリチリならいいが失敗してチリチリになるのは避けたいところです。
そして強くかかってしまうと当然やりにくくなります。『こんなはずじゃなかった』と思う原因となり、パーマが苦手になってしまう…。
しっかりカウンセリングで履歴を把握した上で、パーマの薬剤選定を決めていきます。
その4.パーマの種類
パーマは主にコールドパーマとホットパーマがあります。デザインによって施術内容は変わりますが、かかりにくいと言われている方はホットパーマを進めることが多いと思います。
コールドパーマはトップからボリュームが欲しい人やショートカット、カーリヘアが好みの人に向いています。
ホットパーマはかかりずらい髪質やコテで巻いたような巻き髪が好みの人に向いています。
スタイリング方法
しっかりパーマがかかっていれば、引っ張ったり、くしでとかす、当日シャンプーしていても取れることはないです。
『スタイリングがうまくできない』ということもあります。パーマをかけて寝起きでそのままスタイリングしようと思ったら難しいことがあります。ロング~ボブぐらいなら寝起きでそのままスタイリングしてもいい形になります。
ボブ~ショートは一度濡らしてパーマを戻してからスタイリングするとやりやすいと思います。
初めてパーマをかけたなら美容師さんがやってくれたようなスタイリングはできなくて当然です。繰り返すことによって『かんな感じかな?』とコツをつかんできます。諦めずにスタイリングをやってみてください。
やりやすいスタイリング方法が見つかると楽しくなりますよ。
まとめ
苦手意識している人にパーマを好きになってもらいたくて書いています。
スタイル写真と同じようになるのは難しいことがあることを頭に入れといてください。パーマの強さや髪の長さで全く違うスタイルになるからです。
『パーマ』という言葉だけではイメージがつきにくいと思います。コテで巻いたり、アイロンでスタイリングするとイメージがつきやすいですよ!イメージがわかない人は一度試してください。自分に似合うパーマを見つけて挑戦してみてください。
ヘアスタイルの写真だけでは、なかなか希望通りのパーマをかけてくれる美容師さんを見つけるのは難しいですが、なるべく失敗を防ぐには自信を持ってオススメしてくれる美容師さんにお願いするのがいいでしょう。
諦めないで理想のパーマを実現してくれる美容師さんを見つけて下さい。